―――ワシントンポストーーー
6月14日アメリカはイランの原子力関連施設3か所を爆撃した。ファルドウにある地下80メートルのウラン濃縮設備、ナスダンスのウラン濃縮施設、及び濃縮ウランが貯蔵されているとみられるイスファファンにある核技術研究所の3か所。 ファルド―の地下ウラン濃縮施設は、B-2爆撃機で、米国から運んだ地下施設を爆撃するための特殊爆弾を投下した。他の二か所は艦船から巡行ミサイルで爆撃した。
トランのプ大統領は、これで米国のイラン攻撃計画は完了したと述べているので、米国による追加の爆撃が実施される可能性は薄い。
バーンズ副大統領は、アメリカはイランを攻撃したのではなく、イランの原子力各施設を爆撃したので、イラン政権そのものを倒壊させようとは考えていない。
イラン外相は、両国間で今外交による話し合いの中で、2週間で決論を出すよう、要求しながら、その言葉の2-3日後に爆撃するのは全く反逆行為であり米国は正当な反撃を受けるであろうと声明した。
ただイラン側には、既にイスラエルの空港爆撃で、制空権を失い、大きく弱体化した中で、例えイランが中近東に散在する米運拠点を爆撃したら、米国から更なる反撃を受けるので、反撃に踏み切るかどうかは予断できない。イスラエルに対するミサイル反撃は強化した。
更に、対抗手段として、イランはホルムズ海峡を封鎖する手段も考えられ、又イラン側から、そのような声明も出されているが、これは、自国の原油輸出も出来なくなるし、イランの友好国である、中国向け原油の輸出も出来なくなるので、本格的な全面封鎖は難しいのではないか。又原油を自国産で賄える米国にとっては、ホルズム海峡の閉鎖は、殆ど悪影響はないであろう。
米国識者の1部には、米国はこの攻撃で、アメリカ歴史に一つの汚点を残したと論じる人もいる。
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